【ウェブ・レポーターリポート】京都市美術館名品展

投稿日:2015.11.06 投稿者:ふう

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広島県立美術館の特別展『京都市美術館名品展』の関連企画「ウェブ・レポーター大募集!!」に参加しました。

「ウェブレポーター大募集」は、ホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどネットで情報発信ができる一般の人なら誰でも、実施当日に限り、本展にご招待していただけるという広島県立美術館さんの企画です。

 

京都市美のコレクションであること、展示作品が日本画の技法で表現されていること、日展・帝展に出展されたものが多いことがあって、画風や路線についてあまり頓着せず「いい日本画」を見る事ができるんだろうな位に考えて訪れました。

会場の案内文に、女性にフォーカスを当てたコーナーがある旨を読んで、女性といえば、東京都議会で女性議員に対する蔑視的な野次問題があったな…と、ふと、あのできごとが思い起こされました。あれは2013年、もう2年も前の話です。女性が云々と言うと、ちょっと社会問題に踏み込んだ感じがしますが、芸術は社会問題や歴史的テーマと切っても切り離せないので、これはすごく”今的”なテーマなのでは?という気持ちになって鑑賞しました。

美人画、、、女性、美人、メルヘン、、、理想、現実、あるある。そんなことを考えながら絵を眺めていると、描かれた女性達のちょっとした違いが気になり始めました。ちなみに私は女性なのですけれど。

『これ描いたの女の人』『これは男の絵描き』それがなんとなくわかってくるんです。表現の差、、、というより、視点の差なのかもしれません。女だからわかる、女の人の何か。女性のほうが女性をシビアに観察しているように思えるのです。この絵を描いた人となら友達になれる、ちょっといやな女かも、純粋に絵を鑑賞することからそれて、そんなことを妄想しながら、展示会場を行ったり来たりしていました。

そして女子高生3人が歩く絵で、やっぱり女性は女性をよくみてる!と確信しました。女子高生達の足のたくましいこと!これが実態だよね!そんな風に妙に納得してしまいました。

男性作家によって描かれるメルヘンな女性、妖艶な女性、清楚な女性、生活の中の女性。女性が描く女性の、自分が出てしまうような、なまなましさに満ちた女性達。生活の細部。素敵な発見があった展覧会でした。

そして、やっぱり上村松園は別格。すごかった。…あれ?。上村松園が女性なのは事実中の事実なのですけど、ふと、流行の”おねえ”ではないですが、この人のパーソナルな精神性にとても興味が沸きました。私の中の、日本画『神セブン』のひとり、上村松園。もしかすると、女だとか男だとか、そういったフィルターなんかはとっくに超越した存在なのかもしれないです。

そして翌日。もう一回、今度はゆっくり『絵』をみたい、、、と、冷静になりました。

これも『アイアム ア ガール』バイアスだったのかしら。

誰にオススメしたいか、というと、やっぱり女性。オーバー35にオススメしたいと思います。

 

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次回特別展【北斎の富士 冨嶽三十六景と富嶽百景 展】でもウェブ・レポーターを実施されるとのことですので、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?

【概要】

ウェブ・レポーター大募集

(参加者は、実施日時に限り本展にご招待)

 

日時:1月15日(金)17:00~18:30

受付場所:3階ロビー

実施場所:3階展示室内

対象:ホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどのSNSにて情報発信をされている一般の方

Posted at 02:57 | カテゴリー: トピックス | タグ: | コメント: なし

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