磯江毅 ―広島への遺言― 展 ウェブレポーター参加して来ました
投稿日:2015.03.27 投稿者:ふう
スペイン・リアリズム絵画の異才 磯江毅 ―広島への遺言― 展
「ウェブレポーター大募集」に参加してきました。
「ウェブレポーター大募集」は、ホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどネットで情報発信ができる一般の人なら誰でも、実施当日に限り、本展にご招待していただけるという広島県立美術館さんの企画です。
今回で3日目…か4回目の参加になりますが、ちょうどギャラリートークも行われるので、とてもありがたい企画です。
磯江毅氏、磯江先生。広島市立大学で教えておられたので、ファンも教え子もゆかりのある人も多いと思います。
もう、うんと昔の話になりますが、わたしが広島市立大学に入りたての頃、油画科に入った友人から「石膏デッサン描いていたら先生に『そんなに石膏が黒いわけなかろう』って言われてさー」と話していたのを覚えています。
(ヤダ、何ソレ、油の人たち怖いわ~)と、正直思いました。石膏デッサンって、色調の違う黒い鉛筆とか木炭で描くんですけど、筆記用具自体が物理的に黒いんです。石膏を表そうと思ってがんばればがんばるほど黒くなっちゃうもんだと思っていた私にとって、写実との出会いは『石膏が黒いわけない』という、当たり前だけどヘリクツみたいなこと言われるちょっとした驚愕からでした。
リアリズムの絵画は「写真かと思った!!」とか、「すごくうまい絵」と感想をもつ人は少なくないと思います。今回の展示では、磯江毅氏のほとんどの作品がみられるうえに、学生時代の素描やクロッキーなどの展示もありました。どんどんうまくなってる、というのが赤裸々にわかります。絵の中にでてくるモチーフが変わらず他の絵に出てくるので、上達が見えるんです。
物を見たまま描く、時間や環境の影響のない物そのものを描く、ということの超絶技巧をぜひ見に行ってほしいと思います。みている方も時間だか空間だか、技術なのか気迫なのか、美しいのか気持ち悪いのか、比較のない世界にふと呆然としてしまいました。
実際、理屈なしに本当にすごいです。
スペイン・リアリズム絵画の異才 磯江毅 ―広島への遺言― 展は5月24日(日)まで!!
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