落合保育園 鬼面つくり  その1

投稿日:2013.01.11 投稿者:ふう

 

1月から、虹組のみんなと鬼面を作りに取り組みます。

昨日能面作家の先生に、本物のお面をみせていただき、手で触ってよくよく観察しました。

今日から「自分の鬼面」つくりに入ります。

鬼面をつくる方法は、たくさんありますが、虹組のみんなとは「張り子」という技法を使います。

お兄さん、おねえさんのいるお友達は、卒園制作で立派なお面を持って帰っているのを目にしたことがあるかもしれません。張り子の技法は室町時代頃に中国から伝来したとされていて、ちょうちんなどもこの方法を使って作られる工芸品の一つです。

これから根気の必要な作業が続きます。みんなでがんばっていこうね。

 

 

 

 

張り子のお面をつくる、方法を一通りお話しした後、実際に張り子の方法で作ったお面を見てもらいました。丸いお顔、四角いお顔、卵形のお顔など顔の形に始まり、目の大きさ、鼻の大きさ、ツノの数、口をあける、とじる、色んな表情まで、自由に鬼を作ることができます。

どんな鬼さんにしたいか、手を使いながら考えて見ます。

 

 

張り子は、「型」に紙を小さくしたものを何度も貼り重ねてできています。今日は鬼面の「型」作り。土台つくりの工程です。新聞紙で丸めて、鬼の顔の形を作っていきます。

 

 

 

そこに油粘土で顔の造形をしていきます。鼻、眉毛、口。「口は裂けてる?食いしばってる?」

イメージしながら粘土の「型」を制作しました。

 

 

大胆な作業は勇気が要ります。でも、グッと大きな顔のパーツを作って土台にのせて行きます。

つけてみて、小さければ取り外して再度付けなおせます。ここでも根気が必要です。

 

 

製作中に何度も見本を見たり、自分の作品を直したりしている様子が見られました。

思ったとおりにできないのはどうしてなんだろう?と一生懸命考えているからだと思います。

思ったとおりに手が動かないのは、初めてすることだからです。でも、あきらめずに粘土に取り組んでいけば、ちょっとコツがわかったりしてイメージに近い表現ができるようになったりします。

どうして?なにが?こうしたい!という葛藤が、造形の中でたくさん訪れます。張り子のように手を動かして考える造形は、必ず自分なりに葛藤を解消できる発見がある素敵な体験の一つです。

鬼面完成に向けて、今日はその第一歩!

次も楽しい作業なので、お楽しみに!

Posted at 06:39 | カテゴリー: わくわくアート, 訪問美術講座 | タグ: | コメント: なし

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