真亀保育園 『今村先生の能面講演』
投稿日:2011.12.20 投稿者:ふうちゃん
年長さんを対象に、講演会をひらきました。
能面の制作を続けて18年、今村先生が今回みんなにお話をしてくれます。
先生の作った作品を実際に手に取る貴重な体験ができました。
この講演は、張子のお面制作をしていくときに役立ったり、本物の作品にに触れて欲しいという思いで実施に至りました。
みんなは神楽が大好きということを聞いてきましたので、先生は神楽面も用意して、見せてくれました。神楽面は激しく舞うために張子(紙をのりで何枚も重ねて固め、形作ること)で作られていることが多く、大きさのわりに軽量です。能面はゆったりとした動作で舞う能の特徴から、ヒノキから彫り出されて作られ、重厚感があります。実際に制作途中のお面を借りて、ヒノキのにおいをかがせていただきました。
能の動きはコチラを参照ください
神楽の動きはコチラを参照ください
今回はたくさんのお面を先生が持参してくれました。
講演中はみんなからたくさんの質問がありました。お面の歯が黒くしてあったり、わざとお面が汚れていたり。先生が丁寧にお答えします。
「般若」女の人が人を恨んだり、悪い心を持つと鬼になってしまいます
左「翁」おじいさんのお面は知恵と安らぎの象徴です
右「大飛出」現代的に言うと妖精、超能力を持った鬼の一種になります
右「おおべしみ」天狗として舞では使われます。歯を食いしばっているのが特徴です。
このほかたくさんのお面を持ってきてくださいました。
写真は保育園で簡単に撮影したものです。画像では本物の雰囲気が多少伝わりにくい状態になっておりますが、ご了承ください。保育園関係者の方、子どもたちが実物を手にしておりますので、ぜひ感想を聞いてあげてください。
能面は正面jから見ると「無表情」に作ってあります。保育園の先生が用意してくださったライトを当てて、光の変化で顔の表情が変わることをみんなで体験しました。不気味に見えたり、笑って見えたりするので不思議です。
お面は無表情でも、舞を踊ると不思議と豊かな表情が現れます。
最後に記念撮影を先生と一緒に行いました。
みんなの鋭い質問があったり、たくさんの作品に触れ、貴重な時間になったと、スタッフも改めて勉強いたしました。これからも、たくさん本物に触れる体験や、創作を続けていってください。
そして、今村先生ありがとうございました。
今村先生のグループの展示が3月に祇園公民館で行われます。
案内をブログに出しますので、こちらもよろしくお願いします。
Posted at 10:57 | カテゴリー: わくわくアート, 訪問美術講座 | タグ: 真亀保育園 | コメント: なし
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