アーサー・ビナード氏トークショー 「さがしています展」より
投稿日:2013.01.27 投稿者:ふう
広島平和記念資料館、わたしたちは原爆資料館と言ったりします。
そこに収められた被爆した遺品を、アーサー・ビナードさんが「語り部」として見つめなおし、彼・彼女ら(被爆遺品)の証言をつづった写真絵本「さがしています」が、4年の年月をかけて出版されました。その展示が、旧日本銀行広島支店で行われました。
アーサー・ビナード トークショー 1月27日(日) 17:00~19:00 主催 NPO法人アートプラットホームG 行ってきました! |
アーサー・ビナード氏は、アメリカ生まれの詩人で、現在は広島におられます。詩集「釣り上げては」で中原中也賞を受賞されています。
写真絵本「さがしています」は、原爆によって被爆遺品となった多くの「モノ」たちを、「語り部」として本当に個性ある物語が展開している作品です。
そのものがなぜ広島平和記念資料館に収められるようになったか、じわりと目が冴えてくるような言葉が、写真とともに展開されています。けして悲劇の言葉はないけれど、きっと平和教育を通して広島を、原爆を考えてきた私たちなら読んでおきたい作品です。
今回のトークショーでは、アーサー・ビナードさんと被爆遺品との出会い、写真をとった岡倉氏との出会い、撮影に向けて用意した議院石の苦労話、核の科学的な問題点、そこから展開されるアーサー・ビナードさんの非核論等々、あっという間の2時間でした。
原爆と原発は大きく意味が違う、と考えていた私ですが、漠然と怖いな、と思っていたその理由を少し考えれた時間にもなりました。
ここでの「語り部」とは、自身の被爆体験をかたりつぐ活動、人を指します。
はだしのゲンの作者、中沢啓治氏がなくなったばかりでした。「語り部」の減少が問題だといわれる中、アーサー・ビナードさんの言葉が心に残りました。
「好きなスポーツについて語るように、原爆(核)についてみんなもっと話せばいいんです」
(ちょっと詳細ではないですが、こんな言葉だったとおもいます)
アーサー・ビナードさんの講演を聞くチャンスが、2月にありますのでご紹介します。
これはお世話になっている広島YWCAさん主催の催しです。
アーサー・ビナードさんを囲む会
2月11日18時より、中区大手町の広島YWCA会館にてアーサーさんと色んなことを語る会を開きます。夕食付で参加費1.500円、定員先着30名です。
お申し込みは事務所までお電話、fax、メールでお願いします。
電話番号(082)241-5313 FAX(082)241-5313
一般財団法人 広島YWCA (水・木・金 10時~17時)
詳しくは下記URLへ
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